• <(資金調達)お金がある時にお金を借りる>

    2022年7月21日

    企業経営にとってお金は、一番といっていいほど重要です。
    利益がでていてもお金が回らず、
    倒産してしまう企業も多々あります。(いわゆる黒字倒産)
    なぜこんなことが起きてしまうのか?考えてみましょう✔

    これは、会計上の利益計算実際のお金の流れが、
    似ているようで違う動きをするからです。

    売上を例にとると、請求書をだした日付で売上を認識する
    (一部除く)のに対し、実際にその売上が入金されるのは、
    1か月後又はそれ以降になる事が通常ではないでしょうか。

    売上に対する仕入がある場合もそうなります。
    また、仕入をするのに掛払いができない場合には、
    先行支出となり、その後入金という流れになります。

    小規模事業であれば、入出金を把握できると思いますが
    取引が多くなってくると全て把握することは困難となり、
    気がついたら資金ショートします。
    一度資金がショートし、支払をSTOPしてしまうと
    社会的信用を失い取引先が離されしまったり
    人を雇っている方は
    重要な職務を行ってくれている人が離職するなど
    営業に大きな支障をきたすでしょう(-_-;)
    そうならないために、賢く準備する必要があります☝

    金融機関とはこう付き合うべき!!

    皆さんが銀行の立場なら、どんな方にお金を貸しますか??

    ① 業績が良いところ・・・
    業績が悪い方は、リスクがあるので銀行も
    貸し渋るのは分かりますよね。節税に走り、最低限の税金を
    払えばいいと考えている方も長い目で事業を考える事も重要です。

    ② 回収可能なすごく良い事業プランがある・・・
    はっきり言いますと、
    銀行は、クラウドファンディングと違って
    皆様の事業や業界の将来性について知識も興味もありません。
    銀行が見ているのは、
    貸したお金が、利息付で返ってくる事業計画と返済計画が
    合理的で説得力があるか、ないか
    です。
    説得力がない部分は、銀行にとってはリスクと判断されます。

    ③ 相応な担保や保証がとれる・・・
    不動産投資の場合には、その購入した不動産に対して
    銀行が担保設定するので、銀行としても貸しやすいです。
    また、今は減っていますが社長の個人保証をとることもあります。
    勿論、その担保や保証の価値の分、
    銀行は貸しやすくなります。
    とわいえ、なるべく担保や保証なしで
    銀行交渉する方法を検討した方がいいでしょう。。。

    ④ 身なり・立ち振る舞いがしっかりしている・・・
    銀行も普段からしっかりした仕事をしている方は、
    意識が高く、しっかりとした身なりや立ち振る舞い
    している考えます。
    常に自分自身を客観的に見て、意識する事が重要です。
    ※足元までしっかりとした身だしなみで!

    ⑤ 信用がある・・・ 
    check 今回はここに注目!
    銀行にとっての信用とはなんでしょうか。
    初めて会ったばかりの方に、お金を貸すことは
    貴方もしませんよね?
    また、お金を借りたい人は就職面接と同じで
    自分の良い所だけを伝え、アピールしてきますので
    銀行には刺さりません。

    では、どうすれば良いのでしょうか。

    信用をつくる事が重要です。
    つまり、
    返済実績をつくる事が銀行にとって何よりの信用
    なのです。

    お金に困ってから借りにいくのでは遅いです。
    困っていない時(=借りやすい時)に借りて
    返済実績をつくっておくことが重要です。
    事業Visionがしっかりしている方にとっては
    借入利息を払う事も必要経費!!
    本当にお金が必要なときに、
    すぐに資金調達できるような関係を
    築いておきましょう✔

    ※お金に困っていないとき
     =業績が良い場合
     =多額の資本を元に事業を開始した場合 etc.

    ⑥ どこの銀行に行ったらいいのか・・ 
    金融機関といっても色々あります。
    どの金融機関にアプローチするかによって
    結果が大きく変わることも。。。

    ・メガバンク
    ・都市銀行
    ・地方銀行
    ・信用金庫
    ・日本政策金融公庫
    ・商工中金

     etc.

    基本的なアプローチは変わりませんが
    金融機関もそれぞれ特徴があり、提出資料も変わります。
    保証協会をつける場合も。。。

    事業規模地域性をしっかり理解した上で、
    適正な金融機関適正な時期適正な資料を提出して
    交渉することが重要になってきます。


    最後に、、、
    とは言っても、収支が安定した事業で
    お金を回す無借金経営が何よりも好ましいです。
    ただ企業経営は、いつ何が起こるかわかりませんので、
    業績が良い時こそ、備える必要があります!!